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  2. 昔の食研究室

麹菌は、東洋にのみ存在すると言われる有用微生物。この麹菌は、東洋以外には存在しないものであり、「日本人の体に合っている」と言われます(体が慣れて、対応するようになっていると)。

それは麹菌が、清酒や味噌、醤油や鰹節などの発酵食品の製造に使われ、「日本の食文化」に、慣れ親しんできているから。 だから、最近では言葉をよく耳にするようになった「腸内フローラ(腸内の菌バランス)」にも、良い影響を与えることが分かってきています。腸内環境は、人それぞれ、様々な菌バランスが保たれていますが、 太りやすい人が、太りにくい人の菌を移植(?)すると、太りにくくなるという研究もされているほど、重視され、「腸内の菌バランスは体質をもつかさどる」と言われ始めています。

そんな腸内フローラは、民族・食文化によって大きく異なります。 なぜなら、食べてきたものが違えば、それに対応する菌の種類やバランスが異なるからです。 だから昔から、麹の微生物を利用してきた日本人にとっては、腸内フローラを整えるのに 「麹菌は最適!」と考えられるのです。しかも、麹菌微生物は、デンプンをブドウ糖に、 たんぱく質をアミノ酸に分解するなど、様々な栄養素を自然の力で分解し、 私たちの体に摂り込みやすくしてくれます。 ここまで、良いものだと、今の時代でも、もっともっと日本で愛用されても良いものだと考えられます。

▲日本の発酵食品のほとんどに、
 麹菌が活躍。

▲かなり、菌バランスは、
 大切ですよね。

1970年代、80年代は、食の欧米化が進みました。 今では考えられないほど凄い勢いで、パン派が急増したりもしていました。 その影響か、1960年代に比べるとお米の消費量が現在は、「半分」になっているのです。 そこまで食の欧米化が進んだ中で、日本の伝統食の価値は、忘れられていったのだと考えています。

資料:農林水産省「食料需供表」参考
※年間の国内の食料消費用として仕向けら
 れた数量を総人口で除した値。飼料用、種
 子用、加工用、(酒類、 みそ等)の米は含
 まない。なお、加工米飯、もち、米菓、米
 雑粉は含む。

はい、ゆり戻しと言いますか、今また、日本の伝統食に対する価値が見直されてきています。

それはやはり、女性の(子育ても考えながらの)社会進出もあり、ストレスを抱える方が増えている。尚且つ、環境的な悪化もあり、自然の力を体に摂り入れる機会が減り、体質が変わってきている。そんな中、少しでも体は元の状態に戻ろうとしていると考えられます。

そこで、昔から私たちの体に慣れ親しんでいる、東洋微生物「麹菌」です。これが、どれだけ日本人にとって価値あるものか。それは、今の時代だからこそ、体が気づき、もっと日本で愛されていくのでしょう。